慶應義塾大学第52回三田祭前夜祭 AKB48 LIVE in KEIO〜6時限目AKB論 卒業単位には含まれません。〜@慶應義塾大学日吉キャンパス内 日吉記念館

せっかくこの春まで通った母校でコンサートということで。


出演メンバー:AKB48チームK(秋元才加板野友美内田眞由美梅田彩佳大島優子菊地あやか田名部生来中塚智実仁藤萌乃野中美郷藤江れいな松井咲子峯岸みなみ宮澤佐江横山由依米沢瑠美)


明日はSKE48メンバー(一部)も幕張メッセで握手会だし、ひょっとしたら・・・なんて思ってはいましたが、同日15時からASBeeのイベントが名古屋で行われるということで、なんて諦めていれば、さらに珠理奈さんが体調を崩してドクターストップのお知らせ。去年もこんな時期に同じようなことになってしまった記憶があります。疲れが溜まってるところに、気候の変化かなんかが響いてくる感じなのでしょうか。心配に思う気持ちももちろんありますが、それよりも今後への期待が上回る、みたいなことを去年も書いたでしょうか。本人には心の中に相当な葛藤があると思いますが、所詮は傍観者でしかない僕からすれば、きっと大丈夫、という思いが勝ってしまいます。そんな信頼みたいなものを持ちながら推していますということです。


話が逸れました。AKB48さんだけのコンサートことを書くことこそ、このブログの主旨を外れるのかもしりませんが、まあ気にせずに。


さて、僕は宇都宮を16:31に出発する新幹線。大宮(3分)・武蔵小杉(5分)と、全力疾走の乗り換えを経て、18:00に日吉駅に到着(アプリで検索すると、どうがんばっても18:12到着でした)。
この時点で遅刻は確定。駅から会場への長い坂道を駆け上がりつつも、体力が持たずに歩いていれば、場内から溢れてくる歓声。チケットが無くて中に入れない人たちを横目に、入場。
ステージでは應援指導部によるパフォーマンス。「フレー!フレー!AKB!」と。ということで、開演に間に合いました。
アリーナの9列目、周りは若い学生ばかりの中で観覧。




セットリスト
00.overture
01.Beginner
02.RIVER
03.ウッホウッホホ
〜自己紹介(私のAKB論)〜
04.制服レジスタンス
05.奇跡は間に合わない
06.逆転王子様
07.明日のためにキスを
08.心の端のソファー
〜MC(第52回三田祭パンフレットを見て)〜
09.会いたかった
10.言い訳Maybe
11.大声ダイヤモンド
〜MC(「大好き」企画)〜
12.ヘビーローテーション
EN01.転がる石になれ
EN02.ポニーテールとシュシュ


〜自己紹介(私のAKB論)〜

  • 仁藤:人数が多いのがAKBの魅力。初めてAKBを見る人もいると思う。チームKから1人推しメンを作って帰ってもらえれば。
  • 板野:人数が多いので誰か1人は自分の好みがいるんじゃないかと。楽しんでいってください。
  • 大島:AKBといえばMIX。アイドルグループだけど、ヲタ芸(ロマンスとか)があんまりない。「ヲタ芸」というのがあるなら、「AKB芸」がいつかできたら。
  • 宮澤:歳がタメの人が絶対いるはず。1990年生まれの人がみんな私のファンになるように。
  • 横山:AKB48シアターは12月8日生まれ。私も12月8日生まれ。AKB論というより私論になってしまったけど。
  • 野中:チームKといえば強さ、迫力、団結力。チームKを好きになってもらえる素敵なパフォーマンスを。
  • 峯岸:AKB48は人間くさいアイドル。成長型アイドル。みなさんの素敵な思い出に。
  • 秋元:AKBの良さは、比較的振り付けを覚えやすいところ。一緒に私たちと歌って踊って楽しんでいただければ。
  • 内田:AKBは花束。いろんな色、いろんな個性。
  • 米沢:声の届くアイドル。握手会、手紙、ブログ。私たちに声を送ってください。
  • 中塚:メンバーの仲がいい。ファンも仲がいい。つながりがある。今日は1人でも友達を作って楽しんで。
  • 梅田:いとこのお父さんが慶應出身。菊地がこの大学入りたいって。
  • 菊地:AKBといえばファンとの距離の近さ。みなさんと盛り上がって素敵な時間を。
  • 田名部:AKBといえば育成型アイドル。応援・声援があればこそ。声援ください。
  • 藤江AKB48は仲がいい。元気。AKBを見て元気が出る!って言ってもらえるように。
  • 松井:AKB48メンバーは家族。家族みんなで楽しみにしてた。


〜MC(第52回三田祭パンフレットを見て)〜
気になった屋台・出し物

  • 板野:揚げバナナ
  • 宮澤:「48」とつく出店
  • 米沢:やきそば丼
  • 峯岸:チュロス
  • 横山:チゲ&アスカ
  • 仁藤:タピオカ(byキムチ同好会)


〜MC(「大好き」企画)〜
入場チケットの切り取って回収される部分。こちらに名前と推しメンが書けるようになっておりました。もちろんチケットなので、座席番号も。まとめて抽選箱に。それを引いて、当たった人に直接告白してもらえる企画。
あくまでも記入する推しメンは出演メンバーに限られるので、僕は書きませんでした!というのは半分ウソで、この企画の存在を知ったのが遅く、筆記用具もない。加えて入場も時間ギリギリだったので、記入することもなく。
三田祭実行委員会の赤ハッピを身にまとった峯岸さんが進行。
藤江藤江→仁藤→峯岸→秋元→板野→大島→大島→松井→大島→(高橋みなみ)→宮澤→梅田→梅田→全員




総括。
AKB48。以前のモーニング娘。に代わって、メディアでしばしば「国民的アイドル」と称されてはいるものの、僕はそのフレーズから疑問符を取ることができずにいました。このコンサートは、濃厚なAKB48ファンが前方で見られるという類のものではありません。慶大生という前提の下で、AKB48に興味がある人たち、主には学生団体が前方を占めるという性格のもの。たしかにシングル曲の知名度こそあれ、「ウッホウッホホ」に始まるチームK6th「RESET」公演楽曲なんてついてこれるのか?少なくとも僕はムリですよ?なんて思っていました。僕は完全に置いていかれました。楽曲は知ってるし、自己紹介のキャッチフレーズ的な部分も。慶應大学をここまで侵食していたのかと驚いたものです。慶應義塾大学三田祭といえば、少なくとも僕の在学中は「慶應モーニング娘。研究会」というサークルの「三田爆音」*1が真っ先に浮かんでくる人が多かったように、Hello!Projectが優勢でした。とは言え、モーニング娘。のシングルのカップリング曲まで知る人はそうそういないでしょう。なのに今は、AKB48の公演楽曲が知られている時代。AKB48は、僕の思っている以上に、国民的アイドルへの道をひた走っていました。
僕は在学中に秋元康先生の講義を受講して(4時限目詩学 卒業単位には含まれません。)、その中で世間に先駆けて「夕陽を見ているか」「ロマンス、イラネ」「桜の花びらたち2008」なんかが披露されていきましたが、当時はAKB48知名度も低く、反応はなかなか冷ややかなものでした。きっと今ならそうはいかないでしょう。
公演時間は、アンコール含めて90分ちょっとぐらいという短さでした。なら開演を1時間遅くしてくれ、というのは個人的な願いですが、創出した会場の一体感は、さすが現代の日本のトップアイドル、AKB48といえるものでした。
三田祭前夜祭に来たアイドルといえば、僕の入学するちょっと前に、松浦亜弥さんが「あややヒットパレード!特別編 IN KEIO」としてライブを開催しました。その後、松浦さんはアイドルから、自分の望む歌手という道に歩みを進めて行きました。AKB48にも(SKE48にも)、アイドルのその先に目指す姿があるメンバーはたくさんいるはず。三田祭前夜祭が、いい通過点になってくれることを願っています。




というところで文章を締められればいいのですが、どうもそうはいかないようで。
このライブに対しての世間の印象というのが良くない、というか相当悪いようで、客席から罵声暴言が飛び交ったコンサート、ということになっています。中でも中央ブロックの前方、いわゆる超良席と言われるエリアだそうで。聞けば、「広告学研究会」・「シルバーキャノンボールテニスクラブ」という、厄介そうなサークルの2大巨塔が占めていたそうな。確かに、悪ノリは相当あったと思う。「大好き」の企画、静寂の中でのMC妨害だったり、「なま(人の名前)、好き」とか「チュロス」とか「バナナ」を機に、下品なことを叫んでみたり、最近あったメンバーのスキャンダル記事を使って煽り立てたり。ただの飲み会の延長かよって感じ。ちゃんと入場時にアルコールチェックした?って疑いたくなるぐらい。MCのときでも客席の声が止まないって、異常だと思う。秋元さんは怒った。峯岸さんも怒った。大島さんは呆れ顔だった。いちおう名門と呼べる大学の学園祭ライブということで、メンバーも楽しみにしていてくれたはず。だけど、ひどかった。メンバーとしては、今まで数多くのイベント・ライブを経験してきたと思うけど、これほどやりづらいコンサートは無いんじゃないかと思う。一番ステージに近い、本来なら一番熱心な人たちが集まるエリアがこれでは、どうしようもない。悪い意味だけどメンバーは貴重な経験ができた、なんて言うのはかわいそうすぎる。
前方の人たちのマナーばかりが問われるかというと、そうでもない。「ヘビーローテーション」が終わってのアンコール中。声ではなくモノが飛び交いました。淡く光るサイリウム。2階席から1階席から大乱舞。いつから投げるモノになったのか、危なっかしくてしょうがない。どうしてこうなったのか。
一部のマナーの悪い人が原因でこうなったと考えるのが自然だろうけど、僕は違うと思う。
全ての責任は三田祭実行委員会に帰着するんじゃないのか。三田祭実行委員会の働きはしばしば美化され、三田祭を成功に導いた!という感動の話になる。だけど、在学中に何年かサークルとして関わって感じたのが、ルーチンワークをこなしてるだけ、同じことの繰り返しってイメージ。早稲田大学を引き合いに出すのは慶應大出身者として仕方ないことだけど、早稲田祭では実行委員の人間性を感じたし、愛されてると感じた。かたや三田祭で実行委員は機械的で嫌われ役のイメージ。
ライブの中でも感じた。ただロープを持つ人はロープを持っているだけ。サイリウムを投げる人がいても、過激な動きをする人がいても、周囲に明らかにお酒の匂いが漂っていようとも、ほとんど何もしてくれなかった。自分の任務を粛々と遂行するのみ。組織として操ることは容易だろうけれども、予想していない事態が発生すると、まったく無力となってしまう。そんな中でのライブであり、一部の暴走を止められずに騒ぎになってしまったことを残念に思います。
チケット販売の時からそうでした。やはり毎年と同じように、希望者にならばせて先着順販売。どんなにAKB48に対して時代錯誤であろうとも、秋葉原の街でずっと昔に禁止されたその売り方を変えることはありませんでした。結果としてマナーの欠如した団体が割り込んで、いわゆる良席を入手→ライブにおける罵声暴言。実行委員会として予想できなかったことなのでしょうか。予想するもなにも毎年同じことやってるだけだし・・・というのが答えの気がしてなりません。
AKB48運営サイドが手を焼くのがマナーの悪いファンであり、しばしば警察の手を煩わせる慶應大生。素人同然の実行委員会に扱えるワケがなかったのかなと。


そんなわけで、チームKにとって、こんなにやりにくい現場はそうそう無かったはず。少なくとも国民的アイドルとしてのステージに泥を塗られた格好。
「目の前にはいつもたくさん 見守る人がいて 仲間たちが支え合った 抜け出せない 生ぬるい水」(『RESET』)
見守る人ばかりじゃない、真冬の海に突き落とされたような場所だったかもしれない。忘れ去りたい日になったのかもしれない。だけど、観客にある意味壊されたこのコンサートの悔しさはいつまでも胸に持っていてほしいと思う。この程度のことさえ跳ね返せない弱い人たちじゃ絶対にないはずだし。


普通の人ならここまで到達する前にとっくにブラウザを閉じているだろうけど、最後に一言だけ。


横山由依ちゃんがかわいい!

*1:今年は教室編が11月21日、ステージ編が11月23日午前10時に行われるそうです