SKE48「名古屋一揆 supported by LAWSON」

個人的には2009年12月初めての名古屋遠征。12月のチームS公演は遠方枠・一般枠すべてメール抽選に応募しながらも当選ゼロ・キャンセル待ちが1回という感じで、1度も足を運べずにこの日を迎えることになりました。


立見整理番号120番台。場外のコンサートグッズ販売の列があまりに長かったのと、そこそこ若い整理番号。なら入場後に場内で購入しようという流れ。が、販売箇所らしき場所こそあれ、人がいない。近くにいたスタッフに尋ねてみたところ、ちょっと確認してみるとの回答。もう少々お待ちください、もう少々お待ちください。ああ無理だなと思ってホール内に入れば、すでに500人は入場済みだったでしょうか。結果、劇場公演で言うところの遠方席(移転前)みたいな場所で観覧。
過去2回の劇場外コンサートでは前のほうで見てきて感じてきた、各々の欲望だけを剥き出しに自分をアピールしていく空気。もう自分を溶け込ませたくないと決めていてある程度後ろのほうで見ようとは最初から決めてましたが、想像以上に下がってしまったものです。ただそのぶん周りから物理的な圧力を受けることもなく平和そのもので、全身で踊って楽しく過ごせました。

00.overture
01.ピノキオ軍(S/K2)
02.ロープの友情(S/K2)
03.強き者よ(S/K2)

04.アンテナ(S/須田)
05.制服の芽(S/須田)
06.火曜日の夜、水曜日の朝(K2/小木曽)
07.恋の傾向と対策(K2/小木曽)
08.ロマンスロケット(K2/小木曽)
09.ジェラシーのアリバイ(S/阿比留)
10.Doubt!(S/阿比留)
11.会いたかった(3期研)

12.思い出以上(松井珠/平松/松下)
13.ウィンブルドンへ連れて行って(高柳/山田/若林)
14.狼とプライド(森/矢神)
15.この胸のバーコード(鬼頭/高田/松本)
16.万華鏡(小野/出口/中西/平田/松下)
17.エンドロール(松井珠/桑原/矢神/山下)

18.スカート、ひらり(松井珠/平田/松井玲/矢神/高柳/古川/向田)
19.チョコの行方(赤枝/井口/小木曽/加藤智)
20.枯葉のステーション(松井玲)
21.雨のピアニスト(内山/佐藤聖/古川)
22.Glory days(石田/斉藤/向田)
23.女の子の第六感(大矢/桑原/新海/高田/若林)

24.あなたとクリスマスイブ(全員 ピアノ演奏:佐藤実)
25.恋を語る詩人になれなくて・・・(S/秦)
26.僕らの風(K2/木崎)

27.RIVER(Shuffled)
28.言い訳Maybe(Shuffled)
29.大声ダイヤモンド(Shuffled)

30.SKE48(全員)

〜Encore〜

31.楽園の階段(S/木下)
32.手をつなぎながら(K2→S・K2)
33.遠くにいても(S/K2)

34.仲間の歌(全員)

開演前影ナレ:山下
注意事項に関するお決まりのご案内に引き続いて「いよいよこの日がやってきました。最教最高のクリスマスにします。以上、山下もえでした」


18:30開演、会場が暗転したのが、まだ時刻にして18:27。あれ早いな?という中でステージに登場したのは、メンバーではなく。スーツ姿のおじさま(常務取締役)がハッピを着た人たちを率いて登場。ハッピには「日本クラウン(株)」の文字。このたびSKE48との契約、2010年3月24日に2ndシングルの発売が決定という発表。「全社を挙げて大ヒットを目指して頑張りたいと思います。皆々様のお力を貸していただき、SKE48が大きく羽ばたけるように応援いただきたいなと思っております。」
そして挨拶が終わって間髪入れずにovertureが流れ、開演。
1曲目がS3rdの「ピノキオ軍」。長く繰り返す前奏の中で、まず研究生が大きな旗を掲げて登場、そしてS・K2と登場して「ピノキオ軍 鼻を高くして 前進!」と開幕。なるほど、一揆だから軍で蜂起ってわけか。よくできてるなぁ。
約2時間30分、全34曲。セットリストを書き起こしてみて、よくこんなに詰め込んだなぁってもんです。「手をつなぎながら」「制服の芽」と2つのオリジナル公演を引っさげて初めての劇場外コンサート、増えた楽曲の中からどれを選んでくるんだろうという期待の中、ずいぶん欲張りなセットリスト。コンサート近くはあらゆるメンバーがレッスンレッスンってブログに書いていましたが、そりゃ大変だったはずで、よく作り上げたなぁといったところ。
曲数が多い分、大半楽曲は2番をカットするショートバージョン。フルで披露されたのは、「ピノキオ軍」「アンテナ」「会いたかった」「あなたとクリスマスイブ」「SKE48」「手をつなぎながら」「仲間の歌」だったでしょうか。
03.「強き者よ」に続いて軽くMC。
松井珠「SKE48『名古屋一揆』、はじまりましたー!」
中西「今日は最強で最高のクリスマスを過ごしたいと思います」
松井玲「今日は今年一番の思い出を作るぞー」


基本的には「手をつなぎながら」公演楽曲をチームK2、「制服の芽」公演楽曲をチームSが担当する形で進行。K2「手をつなぎながら」公演は未経験なだけに、声の質の違いみたいなところが面白い。「火曜日の夜〜」はS、「恋の傾向と〜」はK2かな、というのも、シングル「強き者よ」劇場盤でチームSver.とチームK2ver.を聴き比べても感じたことですが、K2の歌声は若いなぁって。
「会いたかった」に続くMCでは平田・佐藤聖の進行で3期研究生の自己紹介。名前と、いつタモリさんに聞かれてもいいように好きな漢字を1文字。
山田「恵」・後藤「楽」・今出「笑」・木下「素」・小木曽「虹」・矢方「歌」・須田「肉」・上野「色」・秦「和」・松村「萌」・半田「音」・木崎*1「空」
「ここからはユニット曲です、どうぞ」の紹介は須田さんから、アティチュードのポーズで。


17曲目。2nd公演でも3rd公演でもないけど聞いたことがある、なんだったっけこれ・・・と数秒考えてしまった、「エンドロール」。8月22日、AKB48コンサート@日本武道館で、板野・峯岸・桑原・松井珠の4人で披露された、AKB48チームK5th「逆上がり」公演のユニット曲。まさに今日の4人でSKE48のバージョンとしても見てみたいなぁと思った1曲。チームSの中ならやっぱりこの4人が抜けてるよなぁ。
続くMCではチームSから新海・高田、チームK2から内山・斉藤の4人。一揆と言えば?というお話は「戦う」という方向に、チームSとチームK2で戦おうという方向に。会場をセンターから2つに分けて、会場の声だし的な。ステージ上手がチームK2、チームS
そんなこんなでSKEの中で争ってもしょうがないってことで「SKE48のことが好きですかー?」ってなって次の曲へ。


6曲終わった後は、SKE48のコンサートとしては初めてでしょうかね、寸劇のお時間。
まず平田・中西・佐藤実の3人。女3人で迎えることになったクリスマスを憂える内容から、来年はこんなクリスマスに!ってお話。
つづいて松下・古川の2人。「センパイやびゃーっす!今日のアニメフェスティバル最高でしたねー!」に始まる二次元同好会なお話。年末はアニメのイベントいっぱいやってるから、ローソンにチケット予約しに行かなきゃ!なんていう大人の事情な宣伝。
ラストに、早くお家に帰ってクリスマスのお祝いしたい森さんと、それにずっとたかっている小野さんのお話。
そんなこんなでクリスマス乗り遅れ組が集合。「さみしい大人の集まり」。
「こんな日は歌でも歌わない?」なんていううちに、ステージにはグランドピアノ(Roland)が登場。
平田「みなさんにも素敵なクリスマスが訪れますように」 (MCメンバー)全員「メリークリスマス!」
そしてサンタクロースのコスチュームで、『あなたとクリスマスイブ』。振り返ってみると、ここがこのコンサートのハイライトでしたかね。おいおいクリスマスにアイドルのコンサートですか・・・なんて思いを微塵も感じさせない幻想的な時間。ステージに、そして客席側に、雪の舞う演出もあって感動も最高潮に。
と感動に浸る間もなく軽快なパーカッション。この時点でなんとなく、次にかかる曲はあれかな?という予感がしたと思えば、その通りでした。『恋を語る詩人になれなくて・・・』。私が2009年を通して最高だった1曲を挙げるとしたら、この曲です。()イントロでジャンプしてみると、なんとも言えないほど爽快でした。
『僕らの風』に続いて簡単な客席の声出しをやってから、AKB48のシングル曲3曲を、S・K2混成ユニットで。珠理奈さんは「RIVER」と「大声ダイヤモンド」、それぞれセンターを務めました。


続くMCは大矢・桑原・井口・石田・古川・若林の6人で。SKEでやり残したことor来年やりたいこと・目標について。
若林「Sの新公演に出演したりK2に昇格したり、充実して幸せな1年だったけれど、来年は自分なりに羽ばたきたい」
大矢「劇場以外で3回ライブをやって幸せだけど、来年ももっともっとたくさんやりたい。SKE48としてたくさん羽ばたいていきたい」
桑原「なんか発信していきたいね」←ここからブーイングに発展してみたり
そんな中で年内最終公演のご案内と、2010年は1月1日公演からスタートすることが発表。
ラストの1曲、曲振りは石田さんから。
「最後にもう1曲やっても、みなさんみなさんいいですか!?」
Tシャツ付きチケットのTシャツとかを着用した、メンバー全員での『SKE48』で本編が終了。


アンコールは「もえちゃん」コール。そして明けて1曲目が『楽園の階段』。この曲もかかるべきタイミングにもってきたなぁって感じの、アンコール明けで一気に最高潮に上げていける1曲。終わってチームSメンバーと入れ替わりのチームK2で『手をつなぎながら』。2番からはチームSメンバーも合流してのフルバージョン。2009年のSKE48を語る上で、この曲は欠いたらやっぱりウソだと思うし、これからもずーっと大切にしていきたいです。
盛り上がりに盛り上がったところで、なんの前兆があるでもなく始まった『遠くにいても』。どこでか山下さんが一度ステージからはけていたようで、途中から白い衣装にチェンジした山下さんがステージ中央から登場。メンバー1人1人と視線を合わせ、あるいは抱き合いながら噛みしめた1曲。


ラストMCでは、平田さんから2ndシングル発売のお知らせ、そして中西さんから次の劇場外ライブのお知らせ。4月29日、再びのZepp NAGOYA開催。個人的にはそろそろ全席指定な感じのホールでのコンサートをお願いしたいですが、まだ早かったですか。4月29日、まあ間違いなく行かせてもらうんだと思います。ヘタなことになってなければ。
松井玲「ライブが決まったりCDが決まったり、SKE48、前に進んでいます、ありがとうございます。そして12月25日をもって卒業する山下もえちゃんからみなさんへ、メッセージがあります。もえちゃん、どうぞ。」
山下「本日はSKE48名古屋一揆にご来場いただきありがとうございます。私にとってはこれが最後のステージで、私は別の道に進んでいくのですが、メンバーは次のライブや2ndシングルへ向けて頑張っていくので、一緒に応援よろしくお願いします。2時間半という時間がこんなにも早く感じたのは初めてです。次が本当に最後の曲です」


「最後に、最高の仲間と一緒に歌いたいとおもいます。『仲間の歌』!」


大団円。みんなで歌って、銀色のテープが会場全体に舞って、笑顔でのラスト。


最後に山下さんが再びマイクを握る。
「最後に、わたくし山下もえがみなさんをお見送りさせていただきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。」


終演後の影ナレも山下さんから。
「楽しい時間をありがとうございました。残り少ないクリスマスも楽しんでくださいね。以上、山下もえでした。」


といった感じに、2時間30分。今まではライブ時間が2時間ちょっとで、全員からハイタッチでのお見送りという感じでしたが、それからは脱却して時間をフルにライブに使って走り抜けてくれました。
ライブが終わって、すごくすがすがしかった。まあ過去の2回がびしょ濡れだったので相対的に、というのもあるかもしれませんが、とにかく楽しかった。


Zeppから名古屋駅までは早歩きで、駅に着いてから新幹線までわずか2分ぐらいにギリギリでしたが、なんとか間に合って帰宅。2009年、関東住民ながらもSKE48ファンとしてすごく充実してたなぁと、しみじみ思いましたとさ。

*1:文字化けするようです