3月8日SKE48 2nd Stage「手をつなぎながら」1・2・3回目公演

松井珠理奈さん12歳の誕生日、全公演を終えての感想、というと、言葉にできません。松井珠理奈さんという人に出会えたことに改めて感謝するのと同時に、今までよりもずっと、ずっと、ずっと珠理奈さんのことが好きになりました。いや、「好きに」というのとはちょっと違うような、これまた言葉にならない感情で胸の中がいっぱいです。


1回目:1順:最前列
2回目:遠方枠
3回目:27順(ラスト)


確かに最後まで呼ばれなかった抽選でへこみはしましたが、今となってはそんなことは関係なくて、この公演の珠理奈さんを見守れたことが本当に嬉しく感じています。


1公演目。開演前の影ナレが珠理奈さん。「JR松井だけに、特急でまいります。もう少しお待ちください」というアナウンス。初めての最前列の経験は、まさに特急列車のように、一瞬で過ぎ去って行きました。
最前列、中央から1席分下手寄りの場所。開演前にスタッフの人から、そんなに手を伸ばさないようにっていう注意がありました。簡単にステージに手が届く距離だからだと思うのですが、
しかしこの最前列という空間、恥ずかしさばかりが先行してしまって、どうも直視することができませんでした。たまに目が合うメンバーがいても、戸惑ってしまうばかり、目が泳ぎっぱなしだったと感じています。ただ、ステージのすごく近くだからこそ気付く発見もたくさんありました。先週2ndを初めて見て「Innocense」の表情に圧倒されていたのですが、表情とか表現力とかの点では、すべての曲に感動しました。難しい歌詞とかもあると思うのですが、自分なりに理解して表情に、カラダに表していること。僕自身、2ndが2回目なので歌詞もそんなにわからないのですが、秋元康先生がそれぞれの曲の中でどんな主人公を詞に描こうとしたのかが伝わってくるような感じで、12年の間に珠理奈さんの作り上げてきたものを感じ取るのに精いっぱいでした。
楽曲ごとの感想はまたの機会に譲ることにさせてもらいます。
自己紹介のMCは、先日の、というか昨日のボウリング大会について。僕が昨日、新幹線で名古屋に向かっている時間に行われたイベントです*1。その中で珠理奈さんが(チームが?)優勝したという話。前回はストライクを取って優勝したけれど、今回はストライクを取れず、スペアが2回だけだった。だから、この公演でストライクを取りたい、というMC。できれば1番ピンのポジションに座りたかったですが、いつもがパーフェクトゲームに感じているので気にならないです、っていうのは今この文章を書きながら考えたことです。
「大好き」の前のMCは、ボツになった自己紹介について(だったと思う)。その中で珠理奈さんは、ちょっと趣旨は外れますが、今の自己紹介のフレーズの中学生バージョンを披露。「新しい制服!新しいカバン!いよいよ中学校入学!松井珠理奈です」というものでした。まだイメージは具体的には無いのかもしれないけど、これからの期待に満ちているような印象を受けました。こういった場面で見せる無邪気さもまた、大好きなポイントの1つです。
アンコールは通常セットリスト+「10年桜(SKE48ver.)」。10年桜の2番の振り付けを見るのは初めてだったりします。歌詞に合わせた振り付け、ということで楽しめました。
10年桜」PVの上映を終えて、終演後に珠理奈さんの影ナレ。「JR松井は各駅停車なので、いつでも待ってます。松井珠理奈でした。」
各駅停車は各駅停車を待ってくれない。だから新幹線で全力で追いつかなくちゃいけない。待っていてくれるなら、また何度でも会いに来たいと思いました。


2回目公演は遠方席(8列目:段差の手前)、中央から1席分上手寄り。1回目の最前列がステージに近すぎて驚いたこともあって、だいぶじっくりと楽しむことができました。いろんなところを経験して、自分なりに一番楽しめる場所を発見していきたいです。
自己紹介のMCは、3月3日から続いてきた「10年桜」の握手会について。みなさんからメッセージをもらってうれしかったので、この公演で恩返しができたらいいな、という感じでした。
握手会についての話をするメンバーは何人かいて、1度も握手会に行っていない僕にとっては心苦しい思いでした。僕としてはファンレターを通じてメッセージを送ってはいるのですが、やっぱり書いたときと実際に見てもらうときにはタイムラグがあるわけで、毎回毎回、すごく的外れなことになっちゃってるんじゃないかと不安になっています。
あと、たぶん「チョコの行方」の後のMCなのですが、平松さんがすごく興味深いMCをしていたので、思わず書きとめておきました。ジグソーパズルってSKE48みたいだな、という話。たとえ1ピース欠けただけでも完成しないということ。1度バラバラになってももう1度作り直すことができるのが、いつでも丸くなって話し合えるSKEみたいだっていうこと。
ロープの友情」の中の歌詞に「俺たちゃチームだぜ」っていうフレーズがあるけれど、SKE48ってホントにいいチームなんだなって思いました。いい仲間に囲まれたメンバーみんなが幸せなんだろうなって感じました。
「大好き」前のMCは、10年前の自分の姿について。直接珠理奈さんに話は振られなかったのですが、小野さんに話が振られたときのこと。森さんとの小6コンビで「うちらと同じくらいだよねー、はーちゃんの10年前は」と、いかにもなテンションでふざけあってるのが、なんとも楽しかったです。


続きは今日の夜にでも書ければいいなと思っています。
というか、いくら書くことを考えても、本当に言葉にできないんですよね。
もちろんいくら考えたところで僕の書く文章は稚拙だって自覚はしているのですが。


ということで、3月12日午前5時30分に以下を追記しました。


3回目公演がラスト27順入場で、下手寄りのバーカウンター周辺。顔と顔の間からなんとかステージを見ようとがんばりました。
自己紹介は、1回目開演前の影ナレ的な感じに、珠理奈・玲奈でJRということで、今日は特急で行きます、という話。これに続く玲奈さんが呼応します。足は遅くて各駅停車だけど、気持ちは超特急で行きたいと思います、という感じ。
自己紹介が全員分終わって、「Glory days」が始まる前に客席がサイリウムで黄色く染まる。ファンの有志の企画ということで、僕も事前にサイリウムを受け取っていました。ステージから見えてるかはわからないけれども、一緒に振らせてもらいました。ファンからの誕生日プレゼントの1つということでしょうか。表情は読み取れなかったけれども、確かに受け止めてくれたんじゃないかと思います。
「大好き」前MCは、WBC日本代表の予選突破ということにちなんで、私はこれだけは日本代表、ということについて。のはずが、サザエさんの日本代表としての山下さんの独壇場に。メンバーそれぞれをサザエさん登場人物にたとえよう、という企画。いろいろと聞いたことのない登場人物が出てくる中で、珠理奈さんは「ワカメちゃん」ということでした。小学生で、しっかりしているから。
こんな感じに公演は進行してアンコールへ。アンコールは「じゅりな」コール。
ロープの友情」・「火曜日の夜、水曜日の朝」を終えた後の珠理奈さんのMCもいつも通り、そして「10年桜(SKE48ver.)」を歌い終え、メンバーがはける。
よくよく考えてみれば、3月8日3公演通して、ステージ上で松井珠理奈さんの誕生日について触れたことは1回も無し(だったと思う)。全てはこれから起こることへの布石だったのかもしれません。
2分30秒映像は、松井玲奈さん。「今日は歌を歌いたいと思います」と言って、何を歌うんだろうと思ったら「ハッピーバースデートゥーユー」と始まる。珠理奈さんへ向けてのお誕生日の歌。玲奈さんだけでなく、「HAPPY BIRTHDAY 珠理奈」と書かれた幕を持って、次々とメンバーが登場。歌い終わったところで、珠理奈さんにちなんだエピソードを披露。オーディション合格の日、ニーソックスの色がすごかったこと、日比谷野音でのお披露目のときケンカしたけどお風呂で仲直りしたこと(桑原さん)、「星の温度」の表情の研究をたくさんしたこと、「Glory days」を朝早くから練習したこと。
「私たちは そんな珠理奈が 大好き」
この2分30秒の中、僕の中にもこみ上げてくるものがありました。もちろんメンバーの間で何が起こっていたのかなんて知らないのですが、珠理奈さんがこんなにもメンバーから愛されているとを知れてすごくうれしかった。
映像明けは、AKB48TeamA3rdの「誕生日の夜」が流れる中でメンバーが登場。
「Happy! Happy birthday to you! 店中 みんな 歌い出して もう後に 引けないわ そうよ 私が主役だわ」
あえて2番を流したあたりの演出がにくい。今日だけは珠理奈さんが主役、そんな時間が幕を開けました。
再びステージに姿を見せたときから、ずっと顔を手でおさえたままだったと思います。何も知らされていなかった様子で、すごく驚いている感じが、そして感激してる感じが伝わってきました。
バースデーケーキとしてチョコレートケーキ、珠理奈さんが好きなケーキらしいのですが*2、ステージに登場してローソクに火を灯す。4本だったかな。火をつけたところで、改めて「Happy Birthday to You」をみんなで歌う。3回ぐらいに分けて、泣きながら、がんばって火を吹き消していました。
そして12歳になった珠理奈さんから、今の気持ちとしてのコメント。誕生日は家族と過ごすことが多くて、友達とパーティーをしたりすることは無かったから、こうやって祝ってもらうことがすごくうれしいです。といった内容。毎年なら家族と一緒に過ごしていると時間が、こうやって公演の時間に変わってしまったということになると思います。家族と過ごす時間と、メンバーとファンに囲まれた時間を天秤にかけて比較するのはナンセンスだとは思いますが、人の多さ
という点だけでなく、祝福する気持ちでも劣らない空間を作り出せたのかなって思っています。
続いて12歳になっての目標について。まず、ジェットコースターの克服。そして、「手をつなぎながら」公演をみんなでレベルアップさせること。そう、自分一人の目標だけを掲げるのではなく、SKE48全体として見ての目標も掲げているということ。自分を磨くだけじゃなくて、SKE48をさらに成長させるという決意を表してくれたことがうれしかった。
歓声が上がる中で、平田さんが遮る。「ある方」からのお手紙を預かっているので、代読するということに。その「ある方」というのは珠理奈さんのお母さんのことだったのですが、それは今思い返すだけでも胸が熱くなるほどのものでした。
お母さんが働いていたから2歳から保育園に行ったこと。保育園の卒園式で、将来の夢を「歌手」と言ったこと。小学校に入ってからはお母さんを励ましたり、手紙を書いたり、手伝いをしていたこと。「活発で、曲がったことが嫌いで、まっすぐ素直な優しい子」に育ったこと。オーディションに合格して、夢が叶ったこと。これから壁にぶつかることもあるけれど「珠理奈らしさ」を忘れずに、SKE48のために、もう1つの夢「女優」のために向かってがんばってね。いつも応援してるからね。(原文とはだいぶ異なってると思います)
・・・3日ぐらいこのブログの更新を先延ばしにして、どうにか感想を文章にしようと考え続けてきたのですが、僕にはできなそうです。とにかく、珠理奈さんのことをSKE48のメンバーとしてでなく、歌手としてでなく、一人の人間としての一面も好きになったのかなって思います。素敵じゃないですか、こんなにもお母さんのことを思っている女の子。誰よりも活発でありながらも、誰よりも礼儀正しくて丁寧な珠理奈さん、その根底にはこういうエピソードがあるんだということに心を動かされつつ、ある意味では納得させられました。「活発で、曲がったことが嫌いで、まっすぐ素直な優しい子」、この一言が全てを表しているんじゃないでしょうか。触れ合える時間こそ短くても、誰よりも珠理奈さんのことを思っているお母さん。こんなにもいいお母さんがいて、幸せなのかなって。SKE48として活動している中で、大好きなお母さんと一緒に過ごす時間はさらに短くなってしまっているのかもしれない。そんな寂しさもきっと感じているだろうけれども、ステージの上では最高の笑顔を見せてくれる。夢に向かったその笑顔は、僕にとっては他の誰よりも輝いて見える。表情からは読み取れない、その根源にある優しさを知った今、僕は珠理奈さんのことを今までよりももっと、もっと全力で支えていきたい。
「こんなに泣いちゃって」ということでメガネを渡され着用する珠理奈さん。曇ってよく見えない、そんな笑いながらの一言も、なにか嬉しかった。「遠くにいても」は、そのままメガネをかけたままで。いろんなメンバーが泣いていて、歌声が揺れていた。心にすごく響いたのは、その感動の空気の中ということもあり、改めて歌詞を感じることができるようになったということもある。文字通り名古屋から遠く離れた埼玉からに住んでいる僕、だけど「遠くにいても 空は続いてる」という歌詞にはすごく支えられている。「雲と心はいつでも 自由に行ったり来たり」。僕自身は自由に行き来できないけれども、心だけはいつでも行ったり来たり。そんな今がすごく楽しいし、たまに会いに来れることがすごくうれしい。もちろん3月8日という特別な日に来れたうれしさもある。けれども、今日の公演を見させてもらって何よりも一番うれしいと思ったことは、松井珠理奈さんに出会えたという事実があること。全てはそこに行きつきます。珠理奈さんのことを知らなければひょっとすればSKE48のことも知らなかっただろうし、今日の思い出を心に刻むこともなかった。ファンレターを書くことも、このブログを書くこともなかった。
直接口に出して言える機会はないけれども、松井珠理奈さん、ありがとう。そして、お誕生日おめでとう。


ちなみに、3回目公演のラストにも「10年桜」のPVの上映がありました。ぜひ見て帰ってください、というのは珠理奈さんからの公演ラストのMCでした。ひょっとしたらラストじゃなかったのかもしれません、というのも、僕はPVを見ることなく去ってしまったからです。最後のお願いに応えてあげることができない心苦しさでいっぱいでしたが、家に帰る最終列車を優先させた結果でした。


こんな感じで、珠理奈さんへの気持ちはずっと大きくなったけれども、帰りの新幹線は珠理奈さんのお願いに応えられなかった罪悪感もありました。
次にSKE48を見に行けるのはいつになるかわからないけれども、もっと進化した「手をつなぎながら」公演を見れることをずっと待っています。


2009年3月8日。いつまでも忘れない1日になりました。

*1:先週に寝坊して危ないことになったので、今回は名古屋に前日に入って1泊しました

*2:東海ウォーカー1/5発売号で「チョコレートは大好き」って言及してありますね